It's my life byドラゴンスネィク団

まだまだ酷暑が続きそうです。

live or die

暫く更新出来なかった。

 

俺は過去に2回死んでる

 

最初は15の夏

初めて買った単車 GS400

隣の学校の先輩が、当時7万で売ってくれた。

GSが来るまで空き地でツレに借りたミニトレでずっとずっと練習していた。

夏休みに入る前にGSが俺のところに来た。

黒のタンクに金のファイヤーパターン。

単純にゴールドスペシャル。ゴースペと名付けた。

ヨーロピアンのクリアウインカー

ヨシムラの集合管のぶった斬り。

ロングハンドルを絞り、後は三段シートと風防を付けてシャキ棒を付けるくらいまでだった。

終業式が終わり、またまた隣の学校のツレに連絡をした。

そいつもGSを乗っていた。

けど、ピンクのタンクにセパハン

何とも言えないセンスの単車だった。

 

「軽く地元を流すか」と2台で走り始めた。

簡単にルートを決めて。

「5号下からココの交番脇を抜けて、エスビー通りを右に行って、教育大までみんな居るか見に行こうか?」

そうして走っていくウチに軽く熱くなり始めた俺たち。

交番脇を抜けて、軽いクランクを回る時だった。

インを取っていた俺にツレがアウトから被せて来た。

その瞬間に俺はガードレールにぶつかった。

投げ出される俺。

横を宙に舞うゴースペ。

電信柱にゴースペがぶつかるのが見えた。

と同時に鮮明に俺の頭の中に、今までの人生がアルバムをめくるように次々と浮かんで来た。

ほんの一瞬。

時間にして10秒も無かったはず。

全てがスローモーションにみえた。

頭の中の記憶、電信柱にぶつかるゴースペ。

「コレが走馬灯か…って事は俺は死ぬな」

と思った時に母方の祖母が俺に微笑みかけた。

 

我に返った俺は頭から行ったら死ぬと思ったので授業で習った柔道の受け身を取った。

地面に強く叩きつけられた。

ツレがダッシュで俺のトコロに来て

「流次!大丈夫か!」と青ざめた顔をしていた。

とりあえず立ち上がりゴースペを見に行った。

自走は無理そうだったから、近くの知り合いの家まで押して行くことにした。

その時。左手に違和感を覚えた。

よく見ると皮一枚で繋がっているだけだった。

テンパってたのか痛みは全く感じなかった。

俺の左手を見たツレは「単車は俺に任せて、スグに病院行って!」と。

タクシーに乗る金が無いから、チャリを借りて家から1番近い病院に行った。