時代おくれの男
人という生き物は感情の起伏がある。
身に降りかかる事は全て因果応報と思い続けてきた
意図的にでも、図らずとも、他者を裏切り、傷付け、哀しみを与えて来てしまったから
己が、その感情に陥った時に因果応報と捉えてきた
いつしか自分の感情を殺し、他者の感情を優先に振る舞うようになっていた。
しかし、自我のキャパを超えた時に俺は壊れる。
他者から見たら些細な事であっても
俺にとってはそうではない事も多々ある。
どんな立場の人間にでも「お前」と呼ばれると
俺は感情を剥き出しにする。
上司だろうが、先輩だろうが、友達だろうが。
コレは昔から変わらない。
理由は自分でも分からないが「お前」と呼んだ相手に対しては普段殺している自分が出る。
そして期待と希望を絶たれた時に
俺は壁を張る。
誰に対しても。
その壁はとても分厚く高く頑丈になる。
その壁を打ち砕くには時間と、己の感情の崩壊が必要になる。
とても面倒くさく、時代おくれの男だと自負するが
そこまで己を殺してしまうとアイデンティティを自分自身否定する事になる。
淋しさまぎらわす為に人を愛し
愛が手に入れば自由を夢見てる
素直になりたくて素直になれなくて
そんな憂鬱な日々は捨てよう
自分に問いかけるのか、相手に求めるのか。
俺は自分が出来ない事を他者に強要はしない。
故に壁を張った時の俺は面倒くさい。
とても面倒くさく、時代おくれの男だ。