It's my life byドラゴンスネィク団

まだまだ酷暑が続きそうです。

episode 4 西田洋介

あの日以来、洋介とも口をきかなくなり

逆に他のクラスメイトは誰も話してくれない。

完全に孤立した俺は、洋介の言動が理解出来なかった。

しかし、洋介は普通にみんなと接している。

そんな日々が続き、俺の取った行動は「ズル休み」だった。

 

幸か不幸か、俺の親は自営で飲食店を営んでいた。

当時は珍しく深夜まで営業をしていた。

親と子の生活サイクルは真逆だった。

 

それ故に朝ご飯を食べる習慣は身に付かなかった。

夕方の15時に起床して16時には店に行く両親。

帰宅は深夜の3時過ぎだったと思う。

朝は寝ているので子供が学校に行ったかどうかなんて知る由も無い。

広くは無いマンションだったが、学校に行かずにずっと1人で時間を潰していた。

それでも両親は、俺が学校に行ってない事を知らなかった。

 

2.3週間経った頃に先生から連絡が来てバレた。

 

ようやく学校に行き始めた俺を待っていたのは

クラスメイトの態度の豹変だった。

先生がキチンと事の経緯を説明して

俺は悪い事をしていないと伝えてくれていた。

 

しかし、俺は既にクラスメイトや洋介を信じなくなり、俺から誰とも口をきかなかった。

 

進級時にある、クラス替えまで1人でいようと腹を括った。

 

俺の通っていた小学校は2年単位でクラス替えがある。

1.2年、3.4年、5.6年とクラス替え。

3年生になるまでのガマンだと思っていた。

 

「人の噂も七十五日」

その時が来るまで1人で居た。

 

そして進級し、3年生になった時に解放された気持ちになった。

当然の如く、洋介とは別のクラス。

 

平穏な日々を過ごしていた。

3.4年生はあっという間に過ぎて行った。

 

5年生になった時に、新たな試練が俺を待っていた。

 

この頃から、大きな歯車が回り始めた。