It's my life byドラゴンスネィク団

まだまだ酷暑が続きそうです。

prologue 西田洋介

先ずは小学生の頃からの話を。

 

俺は秋咲流次

志田第一小学校に入学して1年2組

 

ここで出会った

西田洋介との様々な思い出を書いていこうと 

思います。

 

洋介とは長い付き合いになって、かれこれ40年は過ぎている。

お互いの兄弟が同い年という事もあり

すぐに打ち解けて、毎日遊ぶようになった。

まだまだ幼かった俺は、洋介に連れられる様に遊びに行っていた。

まだ1年生だったが、とにかく遊び歩いてた。

ある日、洋介が「電車の踏切って見た事ある?」と聞いて来た。

俺は「無いよ、近くにあるの?」と聞くと

洋介は「すぐ近くにあるから見に行こう」

そう言われて2人で歩き始めた。

好奇心旺盛な2人だったので、歩くのは苦にならなかった。

10分歩き、20分歩き、どれ程の時間を歩いたか分からなかったがようやくたどり着いた。

俺たちはずっと踏切で通り過ぎる電車を見ていた。

何時間経ったろう。

辺りが暗くなり始めた。

とりあえず、帰る事にして歩き始めた。

すると後ろからいきなり声を掛けられた。

「君たち、西田くんと秋咲くん?」

振り返るとおまわりさんだった。

余りにも帰りが遅かったから捜索願いが出されていたらしい。

2人でパトカーに乗せられて、洋介の家まで送り届けられた。

洋介の親父は怒りが頂点に達していたらしく

おまわりさんの前で思い切り頬を引っ張たかれた。

そして俺は家に帰った。

今、思えば10キロは歩いていたと思う。

初めてパトカーに乗ったのはこの時だった。

 

しかし、コレで懲りるような2人では無かった。

 

ほんの序章に過ぎない。