It's my life byドラゴンスネィク団

まだまだ酷暑が続きそうです。

live or die 2

とりあえず借りたチャリで近所の救急総合病院に向かった。

道中、すれ違う人が異様な目で俺の左手を見て行くのが分かる。

皮一枚で繋がってプランプランの状態だから、まぁ仕方ない。

病院に着くと受付の人も慌てて処置室に連れて行ってくれた。

自覚は無かったが余程の事だと周りの慌てぶりで薄々気付いて来た。

レントゲンを撮り、医者の説明を聞く。

完璧骨折という診断結果だった。

医者曰く、ウチの病院では治せない。

専門外科医に行ってくれとのこと。

救急車を手配すると言われたが、チャリで行ける距離だったので丁重に断り紹介状を書いてもらい専門外科医に向かった。

その総合病院は両親の営む店の客として顔馴染みの先生や看護師の方がたくさん居たので保険証とかは後日で良いと。すぐに専門外科医に行ってくれと指示された。

そうしてチャリに乗り専門外科医に向かった。

夜間救急入り口から入り、紹介状を渡してまたまた応急処置室に連れて行かれた。

とりあえず骨を正常な位置に戻してギブスで固定してひとまず入院して翌日に精密な検査をする事になった。

知らせを聞いた母親が入院に必要な物を持って病院に来た。

翌日になり、またレントゲンを撮り医者の説明を聞いた。

予想以上に芳しくなく、骨と骨の間に神経が挟まり切れていて、早急な手術を行わないと左手の五指が動かなくなると言われた。

そこで医者に聞かれたのは骨が折れた原因だった。

当然、保険の関係で単車でコケて骨が折れたとは言えないので、急な坂道をチャリで下り思い切りコケたと説明した。

疑惑の目でを俺を見つめる外科医。

「まぁ良い」とその場は収まった。

ある程度、骨の位置が決まらないと手術は出来ないとの事で3日後に手術する事になった。

そして瞬く間に俺が入院したニュースは広まって行った。