知ってるけど知らない人
今年も残りわずかとなりました。
平成も終わりです。
昭和、平成、次の元号と3つの時代を過ごせるのは有り難いと感じてます。
長く生きていると良くない知らせも入ってきます。
スッカリ続きを書いてない洋介の話。
洋介には兄が5人居ます。
4番目と5番目の兄とは面識があり、幼い頃は一緒に遊んだりしてたし、成人してからも付き合いはありました。
5番目の兄は地元を離れ、遥か遠くの土地で人を導いて行く立場として生きていると。
4番目の兄は地元に居て、何年か前に会いました。
しかし1.2.3番目の兄は一度も会った事はなく会話をした事もありません。
長男の体調が悪く、長期に渡り闘病生活をしているのも聞いてました。
その長男が今年の秋に逝ってしまったと。
暫くは地元の人間と交流をしていなかったのでクリスマス前に聞きました。
一度も会わず、会話もせず、面識も無いけど、存在は知っている。
知っているけど知らない人。
そしておばさんの体調も悪く、仕事で家を空けることの多い洋介は、4番目の兄におばさんの身の回りの世話を頼んでもしてくれないと。
その為に仕事を少し考えて、なるべく家を空けることの無いようにするとかしないとか。
俺自身、身内を失う哀しみから、しばらく時間が経っていたので忘れかけていた想いが蘇って来ました。
洋介の胸中は痛いほどわかるし。
親父さんは小学校3年くらいの時に逝ってしまっている。
ここ最近、何度も親父さんの墓参りに行くように人伝てで言っていたけど動く事は無かったようで。
出会いと別れを繰り返して人生を歩いて行く
出会った時点で別れは決まっている
どんな形でも。男でも女でも。
今宵は洋介の兄への乾盃。
長い闘病生活から、やっと解放されたと想うようにしている。
俺の親父もそうだった。
もう25年も前の話だけど。