It's my life byドラゴンスネィク団

まだまだ酷暑が続きそうです。

live or die 3

入院した翌日から物珍しさからか

見舞いに来てくれる人数がハンパじゃなかった。

4人部屋に入れられていたが、見舞い時間になると多くのクラスメイトや他校のツレが引っ切り無しに訪れた。

夏休み初日という事もあり、みんな暇つぶしだったと思う。

普段、やりたい放題の俺がベッドに横たわり、ギブスをしてる姿が面白かったのか。

見舞いに来てくれた1人1人がギブスに署名?落書きをして行った。

しかし、そこはやはり病院。

他の方の迷惑にもなっていたのも事実。

手術の前日に2人部屋に移された。

そこは誰も居ない。実質、個室状態だった。

母親と共に手術の説明を受けた。

完璧骨折とは部分的に折れたり、ヒビが入るとか骨が飛び出るとかの問題では無く野菜を真っ二つに折った状態だと理解した。

それが皮膚で繋がっているだけで、皮膚が切れていたら切断状態だったと言われた。

そして手術の手順としてギブスで固定し、ある程度骨がくっついてきたら行うと。

と同時に切れた神経を繋ぎ合わせるらしい。

時間的には3時間もかからないと。

手術の予定が伸び、見舞客も増え続け病院が学校みたいに中学生だらけになっていった。

他の入院患者さんの迷惑になるので昼間は主に屋上に居た。

他の医師や看護師さんとも仲良くなり、昼は屋上、夜は看護師さんの控え室?みたいなところに居て病室では寝るだけだった。

そして、骨も繋がり始めたので手術の日が決まった。

その時、医師に聞かれた。

「本当に自転車でコケたんだな?」

まるでガン飛ばしの様な鋭い視線で俺の眼を見た。

俺は「敢えて言い張る。チャリでコケた。」

と答えた。

すると医師は何かを見透かした様に

「分かった。神経のリハビリで時間が掛かるから夏休みはずっと入院だからな。大人しくしてろって事だぞ。」

とニヤリと微笑んだ。

そうして手術当日を迎える。